大通り矯正歯科では、平成元年の開院より多くの患者様の歯並び、かみ合わせを改善するべく矯正専門で治療させていただいております。患者様により歯並び、かみ合わせで気になる症状は様々ですが、その中から代表的な不正咬合の矯正治療例をご紹介します。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

叢生(そうせい)

八重歯や乱杭歯ともいわれるでこぼこな状態の歯並びで、歯と比べてあごの骨が小さいことが主な原因です。歯磨きが難しいため虫歯や歯肉炎になりやすいです。

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  • 治療前:右側

  • 叢生1
  • 叢生2
  • 叢生3
  • 叢生4
  • 叢生5
  • 叢生6
治療例:20歳(女性)
  • 主訴:八重歯の見た目が気になる。
  • 診断:歯と歯槽基底の大きさの不調和による叢生の症例。
  • 概算費用:約75万円(税別)
マルチブラケット矯正装置により、上下顎第一小臼歯抜歯で1年6ヶ月(19回通院)の動的治療を行いました。治療途中には虫歯や歯肉退縮のリスクはありましたが、歯磨きを頑張っていただき特に問題なく治療を終えることが出来ました。その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。一日に12時間~14時間程度リテーナー装着を守らないと後戻りする場合もあるので注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

開咬(かいこう)

上下的に歯がかみ合わない歯並びで、口呼吸、舌突出癖によって歯を押し下げたり、遺伝的に下あごの垂直成長が大きいことなどが原因です。口を閉じにくい場合は歯肉炎になりやすいです。

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  • 治療前:右側

  • 開咬2
  • 開咬3
  • 開咬4
  • 開咬5
  • 開咬6
  • 開咬7
治療例:15歳(女性)
  • 主訴:前歯でものを咬めない。
  • 診断:骨格性開咬の症例。
  • 概算費用:約75万円(税別)
マルチブラケット矯正装置により、非抜歯で1年11ヶ月(24回通院)の動的治療を行いました。治療途中には虫歯や歯肉退縮のリスクはありましたが、歯磨きを頑張っていただき特に問題なく治療を終えることが出来ました。開咬症例では、舌癖が問題の場合も多いため舌のトレーニングを行いつつ、その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。舌を前方に突き出さないように気を付けて、一日に12時間~14時間程度リテーナー装着を守らないと後戻りしやすいので特に注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

空隙歯列(くうげきしれつ)

すきっ歯ともいわれる隣り合う歯と歯の間に隙間がある歯並びで、あごの骨と比べて歯が小さかったり、舌突出癖によって前歯を押し出したりすることが主な原因です。その他、埋伏歯、先天欠如歯、小帯強直症などでも起こることがあります。発音が不明瞭だったり、食べ物が挟まりやすいこともあります。

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  • 治療前:右側

  • 空隙歯列2
  • 空隙歯列3
  • 空隙歯列4
  • 空隙歯列5
  • 空隙歯列6
  • 空隙歯列7
治療例:27歳(男性)
  • 主訴:すきっ歯が気になる。
  • 診断:空隙歯列の症例で、上顎両側第一小臼歯の先天欠如を伴う。
  • 概算費用:約78万円(税別)
マルチブラケット矯正装置により、非抜歯で1年8ヶ月(20回通院)の動的治療を行いました。治療途中には虫歯や歯肉退縮のリスクはありましたが、歯磨きを頑張っていただき特に問題なく治療を終えることが出来ました。上顎の先天欠如部については補綴処置(ブリッジ)で対応しました。その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。空隙歯列症例でも舌を前方に押し出す癖がある場合もあります。舌のトレーニングを行いつつ、一日に12時間~14時間程度リテーナーを装着しないと後戻りすることもあるので注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の前歯が下の前歯と比べて前に出ているかみ合わせで、出っ歯ともいわれます。前歯の生える方向の異常、上あごの過成長や下あごの劣成長といった骨の大きさの不調和などが主な原因です。見た目の問題の他、口を閉じにくいため前歯の歯肉が乾いて、歯肉炎にもなりやすいです。

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  • 治療前:右側

  • 上顎前突1
  • 上顎前突2
  • 上顎前突3
  • 上顎前突4
  • 上顎前突5
  • 上顎前突6
治療例:29歳(女性)
  • 主訴:上の前歯が出ていて気になる。
  • 診断:骨格性上顎前突の症例で叢生を伴う。
  • 概算費用:約75万円(税別)
マルチブラケット矯正により、上下顎第一小臼歯抜歯で1年7ヶ月(18回通院)の動的治療を行いました。治療途中には虫歯や歯肉退縮のリスクはありましたが、歯磨きを頑張っていただき特に問題なく治療を終えることが出来ました。その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。一日に12時間~14時間程度リテーナー装着を守らないと後戻りする場合もあるので注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

反対咬合(はんたいこうごう)

下の前歯が上の前歯より前に出ていてかみ合わせが反対の状態で、受け口ともいわれます。前歯の生える方向の異常、上あごの劣成長や下あごの過成長といった骨の大きさの不調和などが主な原因です。見た目や咬みにくいといった問題の他、サ行、タ行の発音が不明瞭になることもあります。

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  • 治療前:右側

  • 反対咬合2
  • 反対咬合3
  • 反対咬合4
  • 反対咬合5
  • 反対咬合6
  • 反対咬合7
治療例:15歳(男性)
  • 主訴:前歯のかみ合わせが反対で咬みにくい。
  • 診断:骨格性反対咬合の症例
  • 概算費用:約70万円(税別)
上顎にリンガルアーチ、下顎にスライディングプレートを装着し、先ず前歯部被蓋を改善しました。下顎の成長を1年程経過観察した後、マルチブラケット矯正により非抜歯で1年8ヶ月(20回通院)の動的治療を行いました。治療途中には虫歯や歯肉退縮のリスクはありましたが、歯磨きを頑張っていただき特に問題なく治療を終えることが出来ました。その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。一日に12時間~14時間程度リテーナー装着を守らないと後戻りする場合もあるので注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

反対咬合・外科矯正(げかきょうせい)

上下のあごのズレが前後的に大きい場合や、左右的に大きな偏位を伴う場合には、矯正治療に外科手術を併用する外科矯正を行います。手術によりあごの位置をダイナミックに変えることが可能ですので、かみ合わせと同時に顔貌のバランスを改善したい人には最適な治療法です。外科矯正は、あごを切る手術の前後に半年から1年くらいの矯正治療が必要です。この場合、矯正治療費と、手術費の両方が保険適用となります。当院では医療法人恵佑会札幌病院ならびに国立病院機構北海道がんセンターと連携して治療を行っています。

反対咬合・外科矯正1  

  • 治療前:右側

  • 反対咬合・外科矯正2
  • 反対咬合・外科矯正3
  • 反対咬合・外科矯正4
  • 反対咬合・外科矯正5
  • 反対咬合・外科矯正6
  • 反対咬合・外科矯正7
  • 反対咬合・外科矯正8
  • 反対咬合・外科矯正9
治療例:28歳(女性)
  • 主訴:下顎が出ていて、受け口なのが気になる。
  • 診断:骨格性反対咬合の症例で、下顎の左方偏位、叢生を伴う。
  • 概算費用:約20万円(保険窓口負担分)
マルチブラケット矯正により、上顎第二小臼歯と下顎第三大臼歯抜歯で1年11ヶ月(23回通院)の動的治療を行いました。治療途中で下顎の骨切り手術を併用しているため、全身麻酔のリスク、口唇知覚障害のリスク、虫歯や歯肉退縮のリスクなどありましたが、特に問題なく治療を終えることが出来ました。その後2年ほど保定装置(リテーナー)のチェックを行い通院終了としました。一日に12時間~14時間程度リテーナー装着を守らないと後戻りする場合もあるので注意が必要です。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について